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ペチカ完成‼︎

ペチカ

えんつむ施設は暑い中、工事が続いています。中の様子をお伝えすることは難しかったのですが、だんだん完成に近づく様子を見せていただくことができました。

7月下旬から、遠く長野県からペチカ製作の職人さんがお越しくださっていました。ペチカを作られて11年、これまで30以上のペチカを作られたそうです。今年はこのペチカが1つ目で、これから7つも作られる予定とのこと、日本各地でご活躍されています。今回は一番暑い時期にもかかわらず、たったお1人で作業を進めてくださいました。地元の長野では冬は−10℃になることは普通で、少し標高が上がると−20℃になることもあるのだとか。個人のお宅でもペチカを作られる方も多いそうです。ペチカはとても熱効率が良く、ずっと火を焚いていなくても最初にペチカ全体を温めることでじんわりとレンガから熱が放出され、ずーっと部屋が暖かくなるとのことで、春のような暖かさなのだと言われていました。

ペチカというと外国のドラマなどで見た、壁に埋まっていてオープンになっているものを思い浮かべていたのですが、完成したものはイメージとは違いました。焚口は横の扉を開けたところで、ガラスの窓から火の様子が見えます。焚口以外にも色々なところに扉などがついていて、火や煙の調節をしたり、調理に使ったり、掃除したりできるようになっています。ピザを焼いたり、薫製を作ったり、職人さん一押しのアヒージョも作ったりできるそうです。「アヒージョのためにペチカがあるのか、ペチカのためにアヒージョがあるのか」とおっしゃっていました。名言ですね!(アヒージョ食べたことないですが…。)薫製は燃やす木の種類によって味が変わるそうで、針葉樹ではなく広葉樹を薪に使うとよいのだそうです。

暖房器具であると同時に、調理器具でもあるペチカ。すぐにでも薪を焚いてみたいところですが、まだ暑い間は焚いても煙がうまく上がらず逆流して大変なことになるそうです。11月ぐらいに涼しくなってから使うことができるようになります。火の焚き具合も慣れるまでには3シーズンぐらいはかかるとのことで、使い方は体で覚えないといけないようです。ペチカは冬のお楽しみということでしょうか。火は焚けなくても施設の真ん中にどーんとレンガが積み上がっている様子は見ていて圧巻です。見上げると古い梁が複雑に組まれている様子とレンガの煙突を一緒に見ることができ、建物と様々な技術を堪能することができます。施設に入ってまず目に入るのはペチカの裏側。皆様に早く中まで入って建物全体を見ていただきたいと願う日々です。

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