1. HOME
  2. 現在
  3. お知らせ
  4. 冬から春へ…

冬から春へ…

「縁を紡ぐ家」再生事業が岡山市の「地域の未来づくり推進事業」となって1年が経ちました。古民家解体ワークショップや秋の収穫祭などのイベントを経て、冬から春にかけては工務店さんによる古民家の解体と改築が進んでいます。

 元々の家は茅葺きの部分をトタンでカバーしてあり、その上と下に瓦葺きの部分がある三段構造の屋根になっていました。屋根の中は屋根裏部屋になっており、かつては養蚕が行われていたそうです。昔の茅葺き屋根の農家ではどこも同じように行われていたのでしょうか。そのような話を他でも聞いた記憶があります。広い土間の玄関を入ると、おそらく土間をリフォームしたと思われるキッチンが正面にあり、左手に襖で区切られた三間続きの畳の間が広がっていました。

 冬の間に三段構造の屋根は一旦全て撤去され、建物の中も解体が進み、残せる壁と柱だけになっていました。プロジェクトの一つである菓子製造をスタートさせるため、まずは1階の厨房のみを先に完成させていただき、続いて他の部分も改築が進んでいきました。

 現在は大きな屋根が遠くからでもよくわかるようになりました。茅葺き屋根の形は踏襲しつつも、一続きの新しい屋根になっています。最近、天窓もついて、中からはどんな風に見えるのか楽しみです。屋根の中には古い梁や柱が見える形で残され、古いものと新しいものが融合した姿を見ることができます。屋根裏部屋だったところには、新たに2階部分が作られ、宿泊のできる施設とフリースペースができる予定です。1階の中央部分には特定原材料7品目(小麦、乳製品、卵、かに、えび、そば、落花生)を持ち込まない菓子工房を作ります。この菓子工房はコンタミネーションを避けるため、完成後はすでに稼働している厨房とは別に稼働していく予定です。1階には他に、工房で製造した商品の直販スペース、イートインスペースなどができる予定です。

 えんつむプロジェクトでは御津五城地域の農産物等を利用して新たな商品開発を進め、五城地域についての情報発信を担っていきたいと思います。改築の完了までにはもう少し時間がかかりますが、たくさんの人が集い、新たなご縁を紡いでいける場所となるよう、スタッフ一同プロジェクトを進めていきたいと思います!

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。